近年人気が高い永代供養墓ですが「永代供養墓のお墓参りってどんな花をお供えすればいいの?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今日は永代供養墓への供花(キョウカ、クゲ)について見てみましょう。
1.永代供養のお墓の種類によっては供花の制限がある
2.供花として相応しい花
3.季節によるお花選び
4.一般的に避けた方がいいと言われている花は
5.供花の意味
1.永代供養墓は複数の方が同じ場所に眠っているお墓のことで、お墓をシェアしているとも言えます。近年は永代供養墓(永代供養の付いたお墓)と言っても色々な種類があり、大きく分けると以下3つのタイプに別れ、それぞれ供花の仕方も違いがあります。
・合祀墓タイプ
・納骨堂タイプ
・樹木葬タイプ
合祀墓タイプの永代供養墓は最もポピュラーで、お墓の大きさに違いはありますが、一般的なお墓(家墓)と同じようにお花も線香もお供えできますので、お墓参りも違和感はありません。
納骨堂タイプは多くが屋内型で、屋外型の納骨塔もあります。屋内型の施設によって供花や線香のお供え方法が細かく指定されていますので確認したほうが良いでしょう。(例えば、生花は禁止、造花は可とか、供花や線香はフロアの決まった場所へとか、火気厳禁など)
樹木葬タイプの多くは納骨場所でのお花や線香のお供えが出来ず、少し離れた場所や合同の供花場所がありそこにお花をお供えするなど場所が決められている所もありますので、やはり事前に確認した方がいいでしょう。
2.供花として相応しい花というのは特に決まりはありません。供花といえば菊と思われ
がちですが、勿論菊は今も定番で、昔は花の種類が少なく、枯れてきても花が散らないなどの利点があり、また皇室の紋章にもなっていたりと冠婚葬祭には欠かせない花です。また関東は生花が主流ですが、造花でも問題ありません。永代供養墓の供花として考えた場合、お墓はシェアしていますので、色や避けた方がいい花などバランスを整えて、故人や先祖が好きだったお花を中心に、他にも季節の花を数本混ぜてお供えするのが良いかと思います。
3.は、季節によって花は替わりますので、困った時はお墓の近くのフラワーショップでお願いすればアレンジしてもらえます。一般的に供花として供えられることが多い花は、春はカーネーション、アイリス、キンセンカなど、夏はユリ、ヒマワリ、マーガレット、グラジオラス、アンスリウム、ケイトウなど、秋はリンドウ、コスモス、センニチソウ、ススキなど、冬はスイートピーなどが多いそうです。
4.は、一般的に避けたほうがいいと言われている花は、毒性のある花(ヒガンバナ、スイセン)、棘のある花(バラ等)、香りが強い花(ユリ等)、つる性植物の花(クレマチス等)です。これはあくまでも一般的な話であって絶対ダメということではありません。故人が好きだった花がそうだった場合はまた別です。薔薇であれば棘を取ってもらったり、百合は香りが強くない花を選んでもらい花粉を取ってあげるなど工夫すれば問題無いのでは。
5.供花とは、故人や先祖を偲び、自分や親族の悲しみを癒やすと同時に、双方を清らかにする意味が込められているそうです。
如何でしょうか?今年は春のお彼岸やお盆のお墓参りをする方が少なかったと言われていますが、2019年のある調査では、毎年お墓参りをするか聞いたところ調査対象者の半数以上は年1回以下の回答だったとのことです。そういう意味でもオンラインお墓参りの普及が期待されますね。
永代供養墓のお墓参りは、いつでも好きな時にお参りできる反面、他の方と重なる可能性もあります。初めてお墓参りする場合は何がどこにあるなど色々と勝手がわからない点も多いと思いますので、そのお寺の住職さんや住職の奥様に聞いてみましょう。お墓の場所、水桶や柄杓、供花の処分場所など親切に教えてもらえます。既にお花が供えてある場合は、暫く本堂などを見学させてもらい時間をあけてからお花を供え替えるとか、本堂の本尊にお供えしてもらう方法もあります。住職さんがいらっしゃれば一言相談すれば、どうすれば良いかアドバイスがもらえます。そうなったとしたらそれはそれで故人やご先祖様のお陰ですね。
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