納骨式だけでなく、お墓参りや法事など、持ち物で欠かせないのが数珠(念珠)ですが、そもそも数珠とは何を意味し、なぜ数珠を持っていくのか、詳しく見ていきましょう。
1.数珠(念珠)とは
2.数珠の歴史
3.数珠の種類
4.まとめ
1.数珠は念珠や寿珠とも言われ、仏具の1つでもありますが、仏事だけでなく慶事にも使われます。数珠は元々は数を数える道具として、呪文を何回唱えたか、読経の回数を数えていたそうです。数を念じるとか数を記すものとして数珠と言われるようになったそうですが、数珠を持って手を合わせ合掌すると、煩悩が消え功徳を得られるとも言われています。余談ですが、仏式の結婚式では住職さんから新郎新婦へ数珠の授与・交換が行われ、数珠は厄除け、お守りの役割もしています。
2.古代インドのバラモン教が発祥とされていて、中国を経由して日本には奈良時代に入ってきました。当時はとても貴重な船載品として金、銀、琥珀、水晶などで作られていて聖武天皇にも献納されています。インドから東に伝わったのが数珠なら、同じくインドから西に伝わったのが、カトリック教のロザリオです。ご存じの方も多いのかと思いますが数珠と同じく祈りの数を数えるものです。
3.数珠の種類は沢山あってここでは紹介出来ないほどあります。仏具としての数珠も宗派により異なり、または住んでいる地域によって房の色が決まっているなどの違いがあります。更に数珠の玉が108個ある正式念珠から玉数が少ない略式片手念珠、しかも男女別になっていますし、玉の材質の違いや房の違いもあります。かなりの種類ですね。
4.数珠は故人や先祖を弔う仏具であり、自分を守ってくれるものでもありますが、時代の流れにより、現在は装飾品としての意味合いが強くなっています。仏具としての数珠をこれから購入をお考えの方は、菩提寺のある方はその宗派に合うものが良いかもしれませんし、手に入らない又は好みに合わない場合は、一般的な略式片手念珠でもよいと思います。何度も買うものではないので、落ち着きがあり一生使える気に入った数珠をこの機会に見つけてみては如何でしょうか?
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