今年のお盆はお墓参りする方が少なかったと言われてますが、最近話題のオンラインお墓参り(オン墓?)について見てみましょう。
1.オンラインお墓参りとは
2.オンラインお墓参りのメリット
3.オンラインお墓参りのデメリット
4.今後の課題
1.オンラインお墓参りとは、現地に行かず、自宅やその場でパソコンやスマートフォンでお墓の映像を見ながら弔いが出来る、お墓参りの疑似体験ができることを言います。
2.メリットは、現在のコロナ禍や災害などで現地に行くことが制限される場合や、ご高齢やお身体が不自由な方、または仕事の都合や遠方にお住まいの方などが、気軽に何時でもオンラインでお墓参り出来る点です。交通費もかかりませんね。
3.デメリットとしては、現状では墓参り代行業者さんに依頼するしかなく費用が高いとか、「実感がない」「有り難みが薄い」という意見もあるようです。
4.今後の課題としては、オンラインお墓参りする側と寺院(または霊園管理者)側それぞれ考えられます。
オンラインお墓参りする側では、まず映像を見る端末が必要(2020年のスマホの普及率は約77%、パソコンは約67%)で、ない場合は購入しなければならない点です。更に、普段はお墓に線香やお花はお供えしてないですし、雑草が生えていることも多く、お墓参り代行業者さんに依頼すればこれらは解決しますが、その都度費用もそれなりにかかります。
寺院(霊園管理者)側の課題としては、お寺離れが進んでいる現代に、オンラインお墓参りは寺院や霊園側のサービスとして行うことが求められています。カメラやレコーダーなど設備投資が必要となってきますので、墓地が広い場合はカメラの台数も増えるでしょうし、個別のお墓をズームするのにも限界があります。この辺りがカバーされてくると、お線香やお花を寺院や霊園に送って供えてもらい、あとは寺院や霊園のホームページから何時でもお墓を見ることができる様になれば、わざわざ代行業者さんに高い費用を払って頼まなくても(又はお墓掃除費用だけで)済み、各寺院に普及していくことで結果的に自然とお寺に人が集うのではないでしょうか。
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